多くの経済アナリストなどの専門家が1年間の株価予想をしていることがよく見られます。
「株価が暴落するという予想で不安になる」
「株価が上昇するという予想で買い増しをしたくなる」
予想を見るとどちらの気持ちになることがあり得ますね。
しかし、今回言っておきたいのは
専門家の株価予想は気にするな!
ということです。
専門家の予想にはこれらの背景があります。
- 予想した時点での株価数値がベースとなっている
- 現状の値動きに沿った予想になりやすい
- 予想を外さないために考えられていることが多い
その結果、ふたを開けてみると大きく外れてしまっているということが多いのでしょう。
個人の投資行動は、自分が決めた方針に沿って、淡々と続けていくことが重要です。
1月という時期は、1年間の予想をする人も多く、さまざまな情報に触れることがあります。
自分の方針に自信がないという状態だと、そのような情報に左右されてしまうこともあると思います。
しかし、少なくとも株価予想については、誰の予想も参考にするべきではないと思っています。
なぜなら、「未来の株価は誰にもわからない」からです。
今回は専門家の予想の背景を含めて書いていきますので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
予想した時点での株価数値がベースとなっている
1年間の動きは大まかに決まっていますが、突発で起こるような出来事は予想できません。
そのため、予想した時点での株価数値をベースに、
極端に大きくは動かないような予想になりやすいです。
2024年の日経平均株価の終値は+19.22%で6,430円もの値上がりになりました。
年末値では35年ぶりの最高値ということで、歴史的な1年になりました。
ここで、専門家がどのように2024年の株価予想をしていたのか振り返ってみましょう。
「ダイヤモンドZAi」に参考になる記事がありました。
記事の中で、日経平均株価の高値が4万円を超えると予想したのは100人中9人ということでした。
全体的に強気な予想が多かったものの、4万円まで上がると予想できた人は
1割にも満たなかったという結果になっています。
現状の値動きに沿った予想になりやすい
先ほど紹介した2024年の株価予想は2023年の年末頃にかけて
日経平均株価が上昇していたことが影響した予想になっています。
つまり、年末時点でのトレンドが
- 株価上昇傾向なら強気な値動きを予想
- 株価下落傾向なら弱気な値動きを予想
という動きになりやすいということがわかります。
さらに、その傾向から大きく外れるような予想をする場合は、それなりの根拠がないと
説得力が無くなってしまうため、無難な予想をする専門家が多くなるのも理解できます。
予想を外さないために考えられていることが多い
無難な予想を専門家が多くなりやすいのは、やはり「予想を外したくない」という考えが
多分に入っていることは容易に想像できます。
専門家として予想しているわけですから、
同じ外れるにしてもなるべく誤差を小さくしたと思うのは当然でしょう。
その結果、どっちつかずな微妙な予想になっている場合もあります。
しかし、株価は投資家の一時的な感情によって大きく動くこともあります。
2024年の値動きは、その感情に左右された場面も何回か見受けられました。
そのため、株価予想を大きく外れるような値動きが時々発生することになるのです。
私の考え:自分の方針に沿って淡々と市場に居続けよう
ここまでの内容で、専門家の株価予想はあまり気にしないほうが良い
ということが伝わったと思います。
ここからは私の考えです。
専門家は私たち個人投資家より、さまざまな知識を持っている状態で予想をしていますが
現実には予想は当たらないことがほとんどです。
ここから言えることは
未来の株価は誰にもわからない
ということです。
専門家でもわからないわけですから、私たちにわかるはずがありません。
なので、株価予想は気にせずに、自分が決めた投資の方針に沿って市場に居続けることが重要です。
まとめ:自分の方針に従おう
今回は専門家の株価予想について、私の考えを紹介しました。
専門家は、これらの考えが影響しているため、予想が外れやすいです。
- 予想した時点での株価数値がベースとなっている
→大きく逸脱した株価を予想しにくい - 現状の値動きに沿った予想になりやすい
→上昇傾向なら強気、下落傾向なら弱気 - 予想を外さないために考えられていることが多い
→無難な予想になりやすく、結果的に大きく外れてしまう
専門家の予想を真に受けて株の売買をしてしまうと、
失敗してしまったときに人のせいにしてしまう考えになってしまう恐れがあります。
投資は自分の判断によって行うものなので、予想は参考情報程度にとどめておくことが良いでしょう。
経済的自立に向けて、自分の信念を貫きながら行動していきたいですね。
それでは、一緒に頑張っていきましょう!
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